2017年2月28日火曜日

Go Down! Lake Shikaribetsu "KOTAN" Ice Diving 2017


 写真は、氷に封じ込められた「気泡」です。
 水に溶け込んでいた空気などが、ゆっくりと表層から凍る過程で、
 まだ凍っていない下方へ移動していきます。

 そうして出来上がったのが、この写真の状態です。
 透明な氷なので、よく見ないと、凍っているようには見えないですね。
 
 ちなみに、その上の白い層は、雪が積もって急速に出来上がった氷です。
 
 みなさん、こんにちは。
 ポセイドン 北海道ダイビングセンター
 亜寒帯潜水技術研究所の、工藤和由です。

 先日、2月25日、26日と、
 第6回になる、「然別湖コタン アイスダイビング」を、
 然別湖ネイチャーセンターの協力のもと、開催いたしました!

ここに来ないと1年が始まらない!

 この日の天候は、晴れたり吹雪いたりと、
 高所ということもあり、
 なんとも変わりやすい天気。

 気温はマイナス8〜マイナス10度くらい。
 予想よりも、随分と暖かい感じです。
 ただ、風が冷たい。。。

潜水ポイント

 前日に、穴を開けてもらっていましたが、
 結構な雪が降ったらしく、
 薄氷と雪で上の写真のようになっていました。
 
 この下に、潜るんですよ〜♪
 すごいですね〜♪

 下見の後に、急に吹雪き始め、
 さらに、ホテル風水さんの前にある、、、
 「謎」の雪像が、、なんとも(笑)
 
謎の雪像w

 …そして、この写真を、インスタグラムのフィルターをかけ、
 投稿したところ…

邪神様

 参加いただきました皆様のなかで、、
 「邪神様! 邪神様!」
 と、話題になり、、アイスダイビングは「みそぎ」化してゆきました。。

潜りたさそうなマッツw

レッツゴー!

 重たい荷物は、タイミングよく、
 ネイチャーセンターのマッツが、
 モービルで運んでくれました☆

 マッツはコタンで忙しいので、
 残念ながら潜ることができません。。
 なので、フードだけで、潜った気分を味わっていましたw

 さて、いよいよGo! Down!

準備が終わったら、開氷式です

バランスピストンタイプの凍結状態をテスト

さて、割りますw

 いつもよりも暖かい!

 淡水につき、表層付近は0.2度とかろうじてプラス。
 潜ってゆくごとに1度、2度とプラスになっていきます。
 深いところでは4度くらいです。

 これは、水の特徴で、
 水素結合上、4度が一番密度が高くなるからです。

 ここが、海との違いですね。

 とはいえ、
 淡水は凍る温度が0度なので、
 あっという間に器材たちは凍っていきます。

みなさん準備が早い

命綱のテザーライン

レギュレーター、凍結してるかも。

 レギュレーターが凍結するのは基本です。
 なので、折り返しやすい範囲で、氷を見て楽しみます。

 また、高圧空気にも、湿気が入っていますから、
 より除湿されている「エンリッチドエア」の方が、
 アイスダイビングは良いのかもしれませんね☆

 BCやウェイトベルトなど、一度潜水し、濡れた器材は、
 バッキバキに凍りつきます。すっごいです。
 そこで、お湯でその都度溶かしたりします。
 
二重Yラインを、シングルYラインに変更

これから潜降ですね

時折のぞくお日様が、水底を照らします

穴を開けてくれたチャーリー

EANxでの潜水

 バッキバキに凍りつく、淡水の「アイスダイビング」
 ですが、凍りつくからこそ、幻想的な世界が出来上がります。
 今年のテーマは、氷に閉じ込められた「気泡」です!

 それでは、またまた、
 写真でファンタジーワールドをご覧ください!

動的バブルと静的バブル

ブラックライトで照射しました

めちゃくちゃ綺麗ですね!

透明氷で屈折

なんとも不思議

考えると贅沢な風景です

面白いですよね

掘り出せない、実体がない宝石

氷の世界に感動

排気の動きがまた面白い

氷越しのダイバー

本当に、綺麗で不思議な世界です
  
 いかがでした?
 めっちゃくちゃ綺麗でしょ??

 実は、、ポセイドンが、然別湖でアイスダイビングをおこなう理由は、
 自然が創り出すファンタジーワールドだけではありません。
 
 1、ポイントとホテルが近い
 2、然別湖コタンがめちゃくちゃ楽しい!
 3、上がった後の温泉がまた、いいんです♪
 4、ご飯と「ICE BAR」でのお酒が美味しい☆
 5、空気がうまい
 6、札幌から4時間くらい
 7、現地の皆さんがみんな良い人☆
 8、謎の雪像がある!

 と、ダイビングをガツガツ行うツアーではなく
 時期限定のイベント「然別湖コタン」を含め、
 全てを満喫する楽しさがあるからなのです☆

 次のブログは、氷の湖上 満喫編です!!
 お楽しみに!

2017年2月19日日曜日

アカンコロペ(ホテイウオ)の幼魚


 2月も終盤になって来ましたが、
 時化やすかった中でも、1日、5日、16日と、
 定期的に、積丹町 美国の茶津へ潜水する事ができています。

 この時期は、水温はまだ冷たいものの、
 透明度も10mほどあり、水の色は淡いブルーで、
 海藻の成長が著しい、とても綺麗な世界です。

2月1日
 
2月5日

2月16日
 
 そんな、水中世界、
 今は緑藻と紅藻が多く見られますが、
 あと数ヶ月後には、ホソメコンブなどの褐藻が勢力を伸ばします。

 その海藻の中には、ホテイウオの幼魚の姿も見られます。

 昨年末までは、
 ホテイウオ成魚の元気な姿も見られ、
 また、タコなどにやられてしまった姿もあり、

 自然という厳しさを目の当たりにしましたが、
 年も明け、2月の今時期は、その子供たちが、
 様々な困難を乗り越えながら、成長する姿を見る事ができます。

この成魚、数週間後には天敵に食われました

 ホテイウオは、七福神の布袋様になぞらえての名前ですが、
 北海道の地方名は「ゴッコ」です。

 アイヌ語では、コッコと呼ばれていたり、
 アカンコロペ:吸盤を持つもの
 イルシカチェプ:怒る魚

 などなど、様々な呼ばれ方をしているみたいです。
 ゴッコと呼ばれることが多いですが、
 アイヌ語のコッコから来ているのでしょうか?
 
エゾヒトエグサを優しくかき分けると

いました。6mmほどの幼魚です

なかなか写すのは難しいです

観察用ルーペにチョロチョロ泳いで来ました

1cm近い幼魚です

お腹の吸盤でくっついています

フクロノリの中にいます。

 2月から3月は、
 海藻が日に日に成長し、
 ゴッコ幼魚などが元気な姿を見せてくれます。

 今週末は残念ながら海は時化、
 来週は、楽しみにしている然別湖アイスダイビング。

 再来週の積丹美国の水中は、
 どのような彩りを見せてくれるでしょう?
 本当に、楽しみですね☆

 さて、本日2月19日は、
 ポセイドン決算セール「お客様感謝祭」のフィナーレです。

 ポセイドンもいよいよ年度末となります。
 ここまで来る事ができましたのも、
 一重に、皆様のおかげでございます。
 
 2月21日からは、弊社も新年度となります。
 社内体制はまだ決まっていませんが、頑張って参ります。
 何卒、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

 【親愛なる皆様へ】
 もうご存知かと思いますが、
 10年以上、私の下で頑張って来ました、
 ヨッチこと平尾義人君が、2月14日付けで退職いたしました。
 私といたしましては、彼が去っていくことに対し、
 まさに晴天の霹靂であり、誠にもって、断腸の思いです。
 しかしながら、どうにもならないこともあります。
 彼に変わり、今までお世話になりました皆様へお礼申し上げるとともに、
 今後の平尾くん、そしてポセイドンを、どうか応援くださいますよう、
 よろしくお願い申し上げます。


2017年2月18日土曜日

海人の刈る 藻にすむ虫の 我からと ねをこそなかめ 世をばうらみじ


 ワレカラ、好きですか?

 私は、結構好きです。

 前回の投稿では、
 豊かな色彩の海藻、海草について書きました。

 今回は、その海藻に隠れる生物にクローズアップ。

 まずは、ワレカラをご覧ください。
  
頑張ってしがみつく

 褐藻類の海藻、エゾヤハズにくっついている、
 マルエラワレカラです。

 ワレカラとは、ヨコエビなどの仲間で、
 海藻や海草に、結構な数が棲息しています。

 潜水作業現場のお手伝いに出向いた時、
 網を引き上げる作業にて、無数のワレカラが、
 ワシャワシャ、、、ワシャワシャ、、、と。。。

現場帰りのスーツ

 このワレカラ自身、魚などの餌になるということで、
 藻場がある→ワレカラがいる→魚が食べる
 結果、たくさんいるということは、それだけ海が豊かということ。

 泳いでいて、いつも素通りするような、
 スガモ、ホンダワラ類、スジメ、などの海藻に、
 かなりの数が、ひっそり潜んでいるのです。

 ただ、ダイバーは、書いた通り「素通り」の場合も多く、
 意外と知らない方が多いのも事実です。

 「われから食わぬ上人なし」
 と云う、ことわざまで存在しているのに不思議で面白い。
 
 このことわざ、
 殺生や煩悩をさけて料理した精進料理を、徳の高い方が食べたとしても、
 知らず知らずにワレカラをも食べているものですよと云うことです。

 仏教の戒律とは言っても、完璧に行うには限界があるよ。
 と、いうような意味だったと思います。

 海藻を食べたり、海草から塩を精製したりと、
 ワレカラがたくさん住んでいる藻場を刈り取る訳なので、
 それは、仕方がないですよね。

数年前撮影のスガモ

 また、平安時代の「古今和歌集」にも、
 ワレカラを使った歌が詠まれていますし(ブログの表題)

 枕草子、伊勢物語にも、登場するんです。
 
 なお、乾いたり、焼いたりした際、
 殻が割れる様を見て、「割れ殻」となったようです。

乾燥してしまったワレカラ

 それだけ、昔の方々にも、密接に関わり、
 もじって歌を詠うくらい、当たり前に知られていたのでしょうね。

 私たちは、ダイバーです。
 イキイキとしたワレカラを、間近に見ることもできるのです。

二年前の撮影です
 
 ダイビングの楽しさはたくさんあります。
 珍しい魚、大きな生物、有名な場所、有名な、、、、、

 ここからは、全くの私的な考えです。
 「自分すごいでしょ?」アピールの度合いが、
 人間誰しも大きくなってしまいがちですが、
 特に、ダイバーは、周りの情報に流されやすいような気がします。

 ちょうど良い流され方だと、ドリフトダイビング。
 度を越してしまうと、「漂流」です。
 本来の目的を見失って、行動が漂流してしまったり。

 そこで、僕からのオススメです。
 ダイビングをたくさん経験したけれど、
 最近、なんだか意欲、潜水熱が上がらない。
 そういう時こそ、今時期の積丹美国へ潜っていただきたいです。

通過点に見えますか?豊かで優しい場所に見えますか?

 ダイビングの禅寺的な侘び寂びの2月。
 その中で、淡く鮮やかな海藻、海草をみながら、
 ひっそりと活躍しているワレカラを探す。

 そして、昔から、人や環境と関わってきた彼らを見て、
 1000年以上も前の平安時代から、繋がっているんだなぁ、、、
 地味な存在だけど、環境生態系では大切な役割を持っているんだなぁ。。。

 そんな感じで、ゆるく、ほっこりとしたダイビングでも、
 もの凄いパワーをもらえるものだと、私は感じているんです。

昨年撮影。大きかった。

 次回は、ゴッコの赤ちゃんを書きます。
 ☆ただいま、ポセイドンでは
 「マンスリーフォトコン」実施中!
 2月、3月のテーマは「海藻とゴッコの赤ちゃん」
 写真を撮って、インスタグラムやフェイスブックへ投稿してね!
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