2014年11月26日水曜日

卵保護をする積丹のホッケ


 11月20日 積丹町美国沖。
 水深13m〜18m、水温12℃

 平日でしたが、じっくりとホッケを観察しようと、海へ出かけました。

 既に、ホッケの産卵はピークを過ぎていて、雄は卵保護の為、縄張りを巡回しています。

 その巡回を観察していると、卵の場所が判ります。


















 北海道周辺海域でのホッケの分布は、積丹から道南の系統、道北からオホーツクの系統、知床から太平洋の系統とおおよそ3系統と言われています。

 道北からオホーツクの系統では、資源量が減少しているとのお話もあり、積丹から道南の系統はどうなのだろう?と心配になります。

 サケやマイカなどと並び、食卓に密接な関わりを持っているホッケ。
 しかしながら、その水中での”活きた姿”は、それほどお目見えすることがありません。

 食べると言うことは、命を頂くことです。
 開かれ、干された状態だけしか、見ることがないのでは、命を頂くと言うことにリアリティがありません。

 生活に密接な関わりのある水中世界を発信することが、我々ダイバーのミッションだと思っています。
 
 リアルな水中世界は、トレーニングを行ったダイバーにしか、確認することができないのですから。

 是非、下の動画(YouTube)もご覧ください!


2014年11月12日水曜日

北に踊るホッケ


 10月26日と11月9日は、積丹町美国沖にある「宝島」にて、
 ボートダイビングを行いました。

 今の季節は、北の魚を代表する「ホッケ」を見ることができます。

 ただし、そのホッケの姿を見たことがあるダイバーは、
 意外と少ないことに気づきました。












 今時期は透明度も低く、また、求愛中のホッケは、縄張りを争い、踊るように泳ぎ回るため、なかなか好きなように撮させてもらえない。

 やはり、実際の姿を、実際の水中で、見てもらうほうが良さそうです。
 
 人間の目は、どんな優秀なカメラ、レンズよりも、さらに優秀なのですから、是非、ドライスーツを用意して、一緒に宝島へ出かけていただきたいものです。



2014年11月3日月曜日

藻場再生への願い


 北海道では、エゾシカによる食害により、
 農林業が深刻なダメージを受けています。

 エゾシカの天敵である、エゾオオカミが駆除により絶滅し、
 また、エゾシカ保護政策などにより、
 繁殖力の強いエゾシカは爆発的に増えたのです。

 人の手や、様々な要因で、生態バランスが崩れたエゾシカを取り巻く環境。
 今、新たに人の手で、有効活用などを行い、
 バランスを保とうと試みられています。

 では、水中はどうでしょうか?





 同様に、様々な環境要因により、藻場を取り巻く生態バランスが崩れ、
 海の砂漠化と言われる「磯焼け現象」が、長く深刻化しているのです。

 漁業資源であるはずのウニ。
 しかしながら、磯焼けにより、ウニの成長不良が起こり、
 また、藻場の消長につながり、漁業にダメージを与えています。

 藻場とは一体、なんなのでしょうか?

 それは、水質の浄化機能もある海藻(海草も)が、群生を形成し、
 繁茂することで、魚の生育場にも、産卵場にもなる、
 非常に重要な場所のことを言います。












 その、藻場に育まれた漁業資源を、
 私たちはありがたく、いただいているのです。





 美国町には「美国 美しい海づくり協議会」と言う、
 地元の漁業者が中心となった組織があり、磯焼け対策の活動を行っています。

 その活動の中で、ウニによる食害から藻場を守るための「潜水ウニ除去作業」があり、私たちポセイドンも、弊社のスケジュールを調整しながら、参加させていただいております。

 11月2日(日)に、本年度2回目となる「ウニ除去作業」が実施されましたので、その模様を、写真にてお伝えいたします。

 今回は、厚苫地区で実施。

 この地区は、成長不良に加え、老齢により、今後実(生殖腺)の成熟が望めない個体が多いので、ハンマーで割る作業を行いました。

 一見、残酷のように見えるかもしれませんが、育てるべき海藻や小さいウニの命も危ぶまれるため、可哀想ではありますが、命を頂戴しています。

 ただ、茶津地区に関しては、
 捕獲し、違う場所へ移動させる方法を採っています。













 今後も、私たちは、この取り組みに賛同し、応援して参りたいと思います。