2014年9月30日火曜日

2014年 秋の然別湖高所潜水とウチダザリガニ防除活動



 写真は然別湖で、水草が生えている場所です。

 二年前には、特定外来生物である「ウチダザリガニ」を、
 ほとんど見かける事がありませんでした。
 
 今年の秋、潜ってみてビックリです。

 そして、ハサミが無いと言うことは、

 ザリガニ同士の争いで喪失した事を示唆します。
 「他にも多く、ウチダザリガニがいるのでしょう。。」



★然別湖高所潜水&ウチダザリガニ防除潜水ツアーとは


 もう一度、おさらいとして、「何が問題なのか?」
 一言でいうと「もともといなかった生物が、もとの環境をこわしてしまう」
 と、言うことなのです。

 もともといた生物が姿を消してゆき、生物を育む水草が減衰し、

 自然のサイクルが壊れてしまう。それは自然の恩恵を受けて生活している地域
 社会にとって大きなダメージとなるのです。




 外来生物の3大原則として、

 「飼わない、捨てない、広めない」
 ですが、どれが外来生物で、何が問題で、環境はどうなっているのか?
 を知らないと、全く意味が解りません。

 私達ポセイドンでは、この「然別湖」にて、実際に潜水することで、

 水中環境を”継続的に”観察し、また、駆逐する事が困難ではありますが、
 広がりを少しでも防止する為の「防除活動」に協力し、現状を知ってもらう、

 「然別湖高所潜水&ウチダザリガニ防除潜水ツアー」


 を企画、実施しているのです。





★私達に出来る事、ダイバーにしか出来ない事


 今回の投稿で、


 ・然別湖は自然ゆたかな場所♪

 ・ダイビングは海だけではない☆
 ・ダイバーにしかできない水中活動!
 ・ウチダザリガニを防除する
 
 と言うことが、すこしでも知ってもらうことができ、
 ダイビング活動の目標になれば嬉しいです。





★今回のブログはこんなことを書いています


 1、然別湖の場所と環境

 2、ウチダザリガニ
 3、ウチダザリガニの潜水手取り
 4、高所潜水とレイクダイビング
 5、アクティビティとグルメ



★然別湖の場所と環境



 札幌から、道央自動車道〜道東自動車道を経て、十勝清水インターで降り、

 そこから鹿追町へ。約3時間30分ほどで、然別湖に到着します。



 道東自動車道を走っていると、だんだん景色が変わり、いかにも、

 「北海道」らしい景観が目に入ってきます。

 さらに、然別湖は湖面で約810mの高所域。




 道内で一番高い位置にある然別湖は「天空の湖」とも言われていて、

 アメリカ北西部やカナダを連想させる景観です。



 今回は9月下旬に開催しましたので、湖では紅葉が進んでいました。

 色鮮やかな木々は、秋の訪れを感じるとともに、美しい湖畔の風景を、
 より一層、引き立てています。

 また、然別湖は全域禁漁のため、釣りは出来ません。

 が、いま時期だけ、湖の半分が解禁となる為、フィッシングの方々、
 紅葉狩りの登山客等々、とても忙しい時期のようです。




★ウチダザリガニ





 ウチダザリガニは、昭和の時代に、食用として摩周湖へ入植されたらしく、
 その後周辺へ広がっていったと考えられています。
 入植した人も、ウチダザリガニも悪意があった訳ではありません。




 しかし、その繁殖力の強さから、もともといた在来種のニホンザリガニ
 などを駆逐してしまったり、水草が無くなってしまったりと、
 環境に与える影響が大きくなってしまいました。



 当時、結果はわかりません。
 ただ、現在は環境に影響が出てしまった事は確かです。
 人の手で壊してしまった自然を、人の手で回復させるのは困難です。

 しかしながら、そのままにする訳にもいきません。
 ウチダザリガニを駆逐(駆除)する事は難しくても、広がりを抑える、
 防除活動は「必要」です。

 ポセイドンでは、環境省、鹿追町が実施する防除活動に、
 潜水により参加しているのです。




★ウチダザリガニの潜水手取り





 ウチダザリガニを、潜水手取りするというと、いろいろ探しまわる
 ように思われがちですが、実際はそうではありません。

 潜ってみると解るのですが、20cmはあるウチダザリガニが、
 普通に水底を歩き回っている訳です。




 捕獲用のカゴを設置したり、鹿追町では、防除活動を行なっています。
 それでも、カゴでは獲りきれない部分もあり、
 また、直接水中を確認できないという事も事実です。




 潜水して環境を確認したり、カゴで獲りきれない個体を直接、
 手で捕獲したりと、ダイバーによる手取りは非常に有効です。




 しかしながら、ダイバーを雇い入れるには、様々なコスト等があり、
 難しい部分もあります。




 持続的にダイバーによる水中確認と、潜水手取りを行なう為に、
 環境も学ぶ事が出来て、かつ、レイクダイビングを楽しむ事も取り入れた、
 「然別湖 高所潜水&ウチダザリガニ防除活動ツアー」
 を、ポセイドンでは実施するに至った訳です。




 いつもと違ったダイビングを、然別湖では体験出来るので、楽しい!

 そして、地域にわずかでも貢献出来ることは、私たちにとって幸せです。



 捕獲したウチダザリガニは、数百と、ものすごい数になります。

 ほとんどは、然別湖畔の温泉で、かわいそうですが熱湯処分します。

 もともと「食用」で入れたザリガニですから、捕獲した幾つかを、
 尻尾を切り、背わたを抜いて息の根をとめ、その後ボイル等で、
 美味しく、命を戴くようにしています。




★高所潜水とレイクダイビング





 然別湖は、とてもキレイな湖です。
 水面からは、水底が見えます。



 しかし、水中からの透明度は、水面を覗いた時とは違います。
 プランクトンや、季節等による湧昇などで、透明度は落ち、
 プランクトンが青い色を吸収してしまうので、緑色の水中世界です。

 水底は泥質で、シルトが倒木等にも降り掛かっています。
 レイクダイビングで大切な事は、
 「中性浮力を維持する事」
 「シルトを巻き上げないフィンワーク」
 ですので、事前にトレーニングが必要です。


 動画のように、トリムを取り、足を上へ向ける事が基本になります。




 フィンキックも、小さいフロッグキック
 そして方向転換は、ヘリコプターターンを行ないます。

 捕獲する際に、シルトが巻き上がり、視界は更に悪くなります。
 なので、フィンによる巻き上げは、最小限度に留める事が求められます。

 また、水温は低く、9月で14℃です。
 ドライスーツが必要となり、熟練する事が、とても重要です。




 然別湖は、湖水面で約810mのため、高所潜水の知識が必要です。
 現地へ入ったときは、24時間以内に潜水していなくても、
 残留窒素がある状態になり、最初から反復潜水となります。

 初めての参加の場合は、高所潜水のレクチャーを行なってから、
 ダイビングを行なうようにしていただいています。

 そして、ダイブコンピュータは、必須アイテムとなります。


★アクティビティとグルメ




 然別湖では、養殖の「オショロコマ」を食べる事ができます。
 とても美味しいです☆



 然別湖には温泉ホテルが、風水さんと福原さんの2軒あります。
 レイクダイビングを楽しんだあとは、のんびり温泉で冷えた身体を暖め、
 美味しい食事を戴き、アフターもまた、楽しめるのです☆



 また、鹿追町は十勝にあり、イモ等の農作物や、鹿追牛などのお肉、
 そして、蕎麦がひじょうに美味しい!

 ダイビング、温泉、グルメと、楽しい事づくめですね☆



 それだけではありません。
 周りが大自然に囲まれた然別湖。
 カヌーなどで、様々なアクティビティを楽しむ事が出来ます。



 今回は、然別湖ネイチャーセンターさんによる、
 「エアトリップ」という、アクティビティにも参加しました。



 エアトリップは、自然観察ツアーです。
 ただ、普通の自然観察ツアーではありません。



 自然の中を歩きながら、ネイチャーセンターのインタープリターによる、
 目から鱗なお話を聴き、その野生生物になりきっての、
 「エアトリップ」なのですw



 動画にあるように、最初は然別湖で見ることができる、

 ルリボシヤンマ(トンボ)の説明を聴き、
 ルリボシヤンマの気持ちになって、エアトリップ!

 そのワイヤーに吊られての森林飛行は、スモールステップで、
 距離や高さ、時間が増してゆき、最初ドキドキしていたかたも、
 最後には、エアトリップの虜になってしまう、すごいアクティビティ!

 いつも思うのですが、ここ、然別湖ネイチャーセンターのガイドは、
 尊敬しちゃいます。うちのスタッフ研修を、お願いしちゃおうかな。

 とにかく、然別湖ツアーは、トータル的に楽しめる、
 とってもおすすめのツアーなのです。



★まとめ




 このブログ投稿の冒頭でお話しした、

 ・然別湖は自然ゆたかな場所♪
 ・ダイビングは海だけではない☆
 ・ダイバーにしかできない水中活動!
 ・ウチダザリガニを防除する

 を、知ってもらえましたでしょうか?

 とても自然豊かな然別湖。
 でも、確実にウチダザリガニの生息分布は広がっており、
 水草の群生などの、大切な環境か壊れかけています。

 少人数でのツアー開催ではありますが、ポセイドンでは今後も
 持続的に、開催するように努めて参ります。

 是非、ドライスーツ、ダイブコンピュータを用意し、
 トレーニングを行い、この楽しいツアーに参加下さい。

 きっと、皆様のダイビングライフも、より豊かになると思います。


 鹿追町観光協会のHP
 然別湖ネイチャーセンターのHP
 ポセイドンの然別湖ツアーのページ 

2014年9月21日日曜日

The summer was shined and blue.


 ひと夏が終わり、秋が深まろうとしている。

 今年は天候不良が目立ち、雨が多く、水中は濁り、生物は少なめと思う。
しかし、参加戴いた学生達は、期待に満ちた表情で、とても楽しそうだった。

 そんな若者達と接した海は、とても蒼く、そして輝いていた。

 以下、私の担当させていただいた講習です。

7月20日〜21日 北海道大学教育学部スノーケリング合宿 28名

合宿コースの幕開けです。


7月26日〜27日 北海道大学教育学部スノーケリング合宿 30名

雨の中皆さん明るく頑張りました。


7月29日〜31日 北海道エコ動物自然専門学校スクーバ合宿 17名

潜水士講習と併せての参加でした。


8月2日〜3日 北海道大学教育学部スノーケリング合宿 44名

天候に恵まれました。


8月5日〜7日 札幌科学技術専門学校スクーバ合宿 13名

美国は大雨で増水。あえなく中止となりました。


8月9日〜10日 ポセイドンサマーキャンプ   

40名と沢山の参加を戴きました。
    
 
8月11日〜13日 北海道大学教育学部スクーバ合宿 12名

台風の接近で、学科、プール、海洋と分けて実施。


8月14日〜16日 北海道大学教育学部スクーバ合宿 14名

久しぶりの晴天に恵まれました。


8月17日 酪農学園大学アドバンス講習 5名

透明度がいまいちでしたが楽しめましたね。


8月18日 北海道大学教育学部スノーケリング体験 8名

この後、美国の合宿チームと合流しました。


8月18日〜20日 弘前学院大学スクーバ合宿 11名

弘前からようこそおいでくださいました。


8月21日 酪農学園大学アドバンス講習 5名

全員無事アドバンス認定です。


8月23日 一般スクーバダイバーコース、SPLコース    

午前中にスクーバ講習を行い、午後にSPLでした。


8月24日 酪農学園大学スクーバ講習 5名

海は波があり、あまり良くありませんでしたね。


8月26日〜28日 東海大学札幌キャンパススクーバ合宿 19名

海のご機嫌を伺いながらの講習でした。


8月28日 酪農学園大学スクーバ講習 5名

酪農学園チームも無事認定です。


8月29日 札幌科学技術専門学校授業再開

久々にジーンズ履きました。


8月30日〜31日 酪農学園大学アドバンス講習&一般  6名

ナビゲーションはバッチリでしたね。

ディープダイビングはいかがでした?


9月1日 古宇郡漁協神恵内支所安全潜水講習 6名

ロゴシーズを使用しての安全講習でした。


9月2日〜4日 東海大学札幌キャンパススクーバ合宿 14名

雨が降ったり止んだりの繰り返しでしたね。


9月5日 札幌科学技術専門学校乗船実習 10名

海が凪ぎてくれて良かったです。


9月6日 一般アドバンス講習 

波があり、浅瀬での講習でした。


9月7日 一般体験ダイビング            

体験中、このカニに驚きました。


9月8日 美国浅海部会安全潜水講習 2名

ウネリのある中、訓練を行ないました。


9月9日〜11日 弘前大学、はこだて未来大学スクーバ合宿 15名

やはりウネリや雨に悩まされましたね。


9月13日 一般サーチ&リカバリーSPL

泊村、盃での講習となりました。


9月14日 札幌科学技術専門学校&一般アドバンス講習 5名

ボートは出せませんでしたが良い練習でした。


9月15日〜17日 東海大学札幌キャンパスアドバンス合宿 11名

風と雨、雷をうまく避けながらの講習となりました。


9月18日 札幌科学技術専門学校スノーケリング 24名

時化のため、教室でのスライドショーとなりました。


9月19日 札幌科学技術専門学校授業

授業後、メーカーと打ち合せでした。
     

 振り返ると、連日に近い講習で、もちろん疲労もあったのだが、合宿が終了してみると、やはり寂しいものだ。

 毎年思うのであるが、2ヶ月の日々を、1日1日大切に、丁寧に、濃厚に過ごしたかった。何故なら、あっという間に夏が過ぎ、秋になり、そして年齢を重ねてゆくからだ。

 来年2015年10月10日で、インストラクター人生も満20年となる。
 まだまだではあるものの、もう若造ともヒヨッコとも思われる事が無くなっている訳なので、質の高い講習を更に目指さなければならないのである。

 日々、精進。

 参加下さった全ての皆さま、先生、協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました。今後も変わらぬご愛顧、ご協力を賜ります様、厚くお願い申し上げます。