2014年7月24日木曜日

北海道大学 体育学 スノーケリング講座〜プール編


 スノーケリング中の誤飲事故は、なかなか無くならない。

 どんなスポーツでも、リスクは付き物ではあるものの、誤った状況判断と、道具の誤った使い方からくる事故は、減らす事が出来る。

 言い換えると、正しい方法を普及させることが、事故減少へつながる。

 北海道大学の体育授業で、スノーケリングを担当させていただき、今年4年目となる。

 2014年度は、プール授業で4クラス分、約120名の学生へ、スノーケリングの普及を行なうことができた。

 体育授業で、水泳ではなく、何故スノーケリングなのかと、疑問をもたれる方もいるかもしれない。一つの答えとして、スノーケリングは短期間で水に慣れ親しむことができる運動だからである。

国土の1/570が北大です。自転車でプールへ移動します。

動物のお医者さん(漫画)でおなじみの獣医学部。

 水泳の有効性は、

  1. エネルギー代謝の促進
  2. 呼吸筋の強化
  3. 循環機能への効果
  4. 骨格筋の発達に役立つ効果
  5. 皮膚への刺激による効果
  6. 骨格の強化に有効
(日本赤十字社 水上安全法教本より抜粋)

 と、健康増進に役立つ運動で知られており、また、関節に負担がかからないことから、どの年代にも支持されている。

 但し、なかなかうまく泳げない方にとっては、非常に苦痛でもあるのは事実だ。自分も入社当時は全く泳げず、この先どうなるのか不安だったりもした。


浮く事が基本です。

 泳げたほうが良い。しかしながら泳げない。
 そんな時は、道具を使うことで、水に慣れ、また持続的に泳ぐ。
 スノーケリングは、どなたでも、健康的に楽しめる運動なのである。

使用するマスク、スノーケル、フィン。

 短い北海道の夏。海で泳ぐ事が極端に少ない地域ということも有り、北海道大学 教育学部 厚東芳樹准教授から、スクーバダイビングとスノーケリングを通じた、海での活動の協力依頼を請け、今年で6年目になる。(スノーケリング授業は4年目)

 厚東准教授のプロフィールから、

 「現実的に優れた実践者とそうでない者とがいる」とする現象のメカニズムの一端を解明することを研究目的としています。とりわけ、体育教師の実践的力量に視点をあてて検討していく中で、「専門職として教師はどう生きぬくべきか」を考えています。 

 とあり、私自身も、被験者として先生の研究に協力させていただいているw?

 いずれにしても、とても愉快な先生で、この授業も年々人数が増えている。

学生は、元気いっぱいです。

 この授業は、1.5時間×4回を、プールにて行い、海洋で1泊2日の合宿を行なう事で、学生は評価を得られる。

 プールワークでは、

  1. 伏し浮き、仰向け浮き、ペットボトル等の浮力材の有効性、道具の装着、歩きかた、足の痙攣の対処、スノーケルクリア、マスククリア、立ち上がりかた、フィンキックの導入、フラッターキック
  2. フラッターキック、バックキック、サイドキックの導入とサーキットトレーニング
  3. ヘアキャリー、Do-Se-Do、フィンプッシュなど、バディ曳航
  4. ウェービングフォーム、ドルフィンキック、片フィンが脱げたときの対処

 海洋では、プールでのトレーニングを基に、社会へ出た後も友人等へ安全に教えてあげられるようになる事を目標に、
  1. 初日はインストラクターによる、デモンストレーション、夜はグループミーティング
  2. 二日目はグループにて、指導のプレゼンテーションと、ペットボトルを利用したレスキューの実施。
 以上の内容を行なっている。


ヘアキャリーの練習。サイドキックの習得を確認出来る。

バディを曳航することは、結構ハードなのだ。

フィンプッシュの練習。

ヘアキャリー、フィンプッシュのリレー。女子チームが1番速かった。

 ただ延々と泳ぐのではつまらない。
 憶えた技術で、リレー等のゲームも取り入れる。

 また、上手に出来た時は、バディ同士褒めあうなど、協力体制、信頼関係の構築も重要である。

サーキットトレーニング中。最も体育授業らしいひと時。

 そして、ただ楽しいだけではいけない。

 道具の並べかた、参加意欲、全体的な動きや協調性も大切で、締めるところは締める。

 メリハリがとても重要なのである。

 それと、あまり細かく指導しない。
 正直、ある程度、水も飲んでしまうことも。

 どうしてだろう? どうしたらいいのだろう? 改善してみよう!

 この経験が非常に重要だと思う訳である。

道具の使い方と、フィンワークを習得する。

 2014年度も、先日7月22日をもって、プール授業終了。
 7月20日、21日で、クラス1の海洋も終了。

 残すところ、
 クラス2(7月26日、27日)
 クラス3(8月2日、3日) の海洋のみ。

 授業ではあるものの、楽しい夏の想い出になって欲しい。


 しばらく、一般の海洋へ参加出来ませんが、私の事、忘れないでちょうだいね!

2014年7月20日日曜日

声のあるレッスン〜CASIOロゴシーズその2〜


 先日、NAUIからも、ロゴシーズスペシャルティコースがリリースされました。
 これで、水中通話を気軽に行なえる「Logosease」を使った、「声のある」レッスンをメジャーなものにする下準備が整いました。


 7/19、この日は「NAUI アンダーウォーターナビゲーションスペシャルティコース」を担当することになり、水中でのコミュニケーションがより必要な本コースへ、ロゴシーズを導入いたしました。

 使い方などのレクチャーを行い、いざ水中へ☆


 まずは、ナビゲーションを行なう際に必要な、自身のデータ収集のため、水中でロープを張る等の軽作業。これらは、グループ内でのコミュニケーションが重要ですから、陸上でのシミュレーションなどを行なった上で、水中で実施。

 ハンドシグナルも駆使しつつ、ロゴシーズで「声」のスパイスを入れる。そうすると、よりスムーズにロープの設置が出来ました。


 25mロープを使って、100mを泳ぎ、フィンキックサイクル数、時間、残圧をチェック。そのデータは、次回からの活動に活かされるのです。


 ロゴシーズを使った会話では、身体を使ったアクション、ようするに「身振り手振り」があったほうが、より伝わります。

 話し手も、伝わりやすいように、ゆっくり話すなどのコツがありますが、聞き手も、方言等を聞き取ることと同じで、相手が何を言いたいのかをイメージしながら聞くことがコツです。





 最初は、聞き取る時に、自分の呼吸音でよく解らないということが、多々ございました。聞き取るときは、ゆっくり吸込むなど、調整が必要なのです。


 天気も良く、テンションがあがっている参加者。
 一本目でのデータ計測も順調に終了した。



 2本目は、グループでナビゲーション計画を行い、途中途中、ロゴシーズを使いながら、元の場所まで戻ると言うものです。



 途中、ミズクラゲがおりました。夏ですね☆







 と、言うことで、ロゴシーズを使った「声のあるレッスン」も、無事終了!



 今回はメインが「ナビゲーションスペシャルティ」
 皆さん、自信がついたのではないでしょうか?

 ロゴシーズも上手に使いこなしていました。

 次回のサーチ&リカバリーが楽しみです

2014年7月18日金曜日

声のあるレッスン〜CASIOロゴシーズその1〜


 水中は、声無き世界。

 それがまた好いと云う方も、大勢いらっしゃることでしょう。

 しかしながら、潜水作業などで、通話装置を使用することも多々有り、やはり「声のある水中」は、自由度が増すように思います。

先日の天売島ツアーでも、Logoseaseを使用しました。

 現在の無線による水中通話装置は、様々なタイプがありますが、おおむね1台30万前後、船上機を入れると、セットで60万近くになってしまうのが現状です。

 また、多くの通話装置は、全面マスクを使ったものであり、さらに、コストと必要性がマッチしない場合は見送られてしまいます。

水中では、Kさんの「うぉ〜☆キレぇ〜☆」がよく聞こえました。

 ポセイドンで導入を開始した「CASIO ロゴシーズ」は片側通話が出来る、水中トランシーバーで、骨伝導と超音波を利用しており、レギュレーターをくわえたまま、バディ間で水中通話が可能です。

 多くの水中無線機に比べると、バディ同士の通話に便利なBASICセット(2台セット)で76000円(税別)ですから、非常にローコストな通話装置なのです。

ちょっとした事を伝えるのに便利です。

 会話だけではなく、トラブル発生時や、少しバディと離れてしまった時にも便利で、叫ぶだけでも、相手に気付いてもらえるメリットがあります。

 いつもバディで潜っている(自分たちだけで海へ出かけている)セルフダイバーの皆さんには、とてもメリットがあるのでは無いでしょうか?

ロゴシーズはもちろん防水です。

 但し、ロゴシーズは、ある程度ですが、使い方のレッスンが必要なのと、使用経験からの「練度」も重要です。

 呼吸音等のノイズや、センサースイッチの意図としない切り替わり等もあり、故障や誤動作ではないのですが「慣れ」が必要なのです。

アドバンスコースでのロゴシーズ説明。

 ポセイドンでは、近日NAUIからリリース予定の「ロゴシーズ スペシャルティコース」をかわきりに、アドバンスコース、リフレッシュプログラム、ファンダイビングと、様々なアクティビティに「声」を導入する予定です。

「次はマスク脱着しましょう」

見た目は近未来的ですね。

浮力とトリムライン、上手ですよ☆と、タイムリーに言えます!

話せるので、ナビゲーションでも威力を発揮します。

これはスガモで海藻ではなく海草です。も言えました。

 ここで、使用したお客様からの声を紹介したいと思います。

・アドバンスコース参加のIさん
 「すごく楽しかったです!海の中で話すことができるということにすごく感動しました!」

・アドバンスコース参加のYさん
 「耳が悪いだけかもしれないですが排気泡で音がかき消されて聞き取りづらかったです。呼吸している時は聞こえました!」

・アドバンスコース参加のMさん
 「やっぱり透明度が悪かったせいか、音が聞こえにくくなることが良くありましたね。また透明度が良い時に使ってみたいですね」

・セルフダイバーのMさん
 「GPSか、何かがついていて、漂流した時に追跡してもらえる機能があれば買うんだけどな。」

 以上、とても率直なご意見です。

 私も、話し方のトレーニングに精進いたします。
 目指すところは、ローソクの火を消さないように話す事が出来るようになることです☆

生物紹介も、スレート等の書き込み時間がありません。

ファンダイビングではとても便利ですよね。

 山形カシオ ロゴシーズスペシャルページはこちら。
 近々、ポセイドンも取扱店として掲載される予定です。

2014年7月11日金曜日

「青」北海道の離島 天売島 その5


 ゆるキャラブームの昨今、ここ、羽幌町もキャラクターがいる。
 
 その名も「オロ坊」で、HABOROを逆さ読みしたものに、オロロン鳥のオロを掛け合わせたネーミングとの言。写真では、甘エビの帽子をかぶっているが、他にもあるらしい。

 今回のダイビングツアーは、羽幌町役場、羽幌観光協会の協力にて開催されている。基本的に天売島で潜水を行なう際は、各種書類の提出等が必要であり、勝手には潜水する事は出来ない。ただ、それらの公式な手続きを行ない、現地の許可を得られれば可能なのだ。

 過去には外から船で天売島海域へ入り、密漁を行なったグループもあると、人づてに聞いたことがある。

 我々ダイバーが楽しく活動する為にも、ルールやモラルを守り、密漁行為は決して許してはならないと、強く思わなければならない。

 さて、今回のツアーは、観光PRも兼ねている。

 北海道の離島 天売島シリーズの5話目は、天売島の食と遊を取り上げたい。

●島巡り












 やはり島は50ccスクーターが気もち良い。
 港にある「おろろんレンタル」では、スクーターを2000円で借りられる。
 なんと、自転車はもちろん、釣りセットまでレンタルしているお店である。

 島は1周約12kmと小さいので、スクーターでのんびり周るのも良いし、自転車で運動がてら周るのも良い。

 見所は、赤岩展望台で海を眺めたり、ウトウの巣穴を見たりと、結構楽しい。この他、海鳥観察舎、観音崎展望台など、美しい景観を楽しむことができる。千鳥ヶ浦園地では、遠くに焼尻島を望むことができる。

●釣り




 帰りのフェリーまで時間があるなら、釣りをしながらのんびり船を待つのも良いだろう。おろろんレンタルでは、1000円で、竿、餌、バケツと一式借りることができる。

 港のテトラポッドの隙間に垂らすと、エゾメバル、ムラソイなど、初心者でも簡単に釣ることができた。写真の平尾くんは、実はこの日、釣りが初めて。さも自分で釣ったかのようにみえるが、実は釣ったのは彼ではない。そんな平尾くんも、最後にはエゾメバルを釣り上げていた。

●買い物とお土産



 買い物は、島内に数店、商店がある。ここで夜の買い出し等を行なう。
 このほか、お土産屋は港に有り、干物等の海産物が安い。
 また、なつかしのペナントや通行手形、提灯もあり、お土産マニアには嬉しい品揃えだ。

●食










 羽幌と言えば甘エビ。
 乗船地の羽幌では、えび丼がうまい。写真のヴォリュームで1100円だ。
 甘みがなんとも、たまらない。ちなみに、甘エビは、南蛮エビとも言うが、正式名称はホッコクアカエビなのだ。ちなみにえび丼のてっぺんにあるのは、ボタンえびである。ボタンえびの正式名称はトヤマエビである。

 天売の宿飯は、旨い。

 料金や漁の状況で、内容は異なるものの、基本的に旨い。
 活きたウニを食べる。残酷なようでも、基本的に食べるという事は「命を頂戴する」と言うことなのだ。新鮮なウニは、サッパリした甘みで、口の中でとけてゆく。やはり、ウニには日本酒が合う。羽幌町から南に位置する増毛町には日本最北の醸造所(明治15年創業)の「国稀酒造」があり、天売のウニとマッチする。おすすめである。

 また、地元産のヒル貝を使った「ヒル貝カレー」は、海の宇宙館で戴ける。ヒル貝から出る出汁が、カレーのスパイスと混ざりあい、コクのある味わいとなっている。このほか、海の宇宙館では「あわびカレー」も販売している。是非立ち寄って欲しい場所だ。

 天売産の幸を、天売島で食べる。

 お取り寄せでは味わうことができない、旅ならではの楽しみに、幸せを感じる次第である。




 ダイビングには様々な側面が有り、リゾートで日頃の疲れを癒すこと、様々な海のある町で自然と人間の共生について楽しみながら学ぶこと、未知の世界へチャレンジすることなど、どれをとっても、自分の人生を豊かにするものと言う事である。

 先日は沖縄の多良間島にて青い海を潜りながら、島での自然と人間の共生を観て来た。水温や水中環境こそ違いがあるものの、ここ天売島でも、自然と人間の共生を見ることができた。

 沖縄 多良間と、北海道 天売
 根本にあるものは、何ら変わりがなかった。

 まさしく、両島とも、ちいさな地球、そのものだった。

 しばらく「青」に囲まれた「島」に、夢中になりそうである。

来年、天売島ツアーを企画した際は、北海道内外問わず、
是非参加いただきたい。

●今回お世話になった機関、施設

羽幌町役場
羽幌町観光協会
萬谷旅館
旅館 青い鳥
天売島ウェブサイト
自然写真家 寺沢孝毅さんのウェブサイト
北海道海鳥センター